草間彌生/Yayoi Kusama

1929年長野県生まれ。東京在住。

草間彌生/Yayoi Kusama 1929年長野県生まれ。東京在住。

作品タイトル「Dots obsession」

幼い頃から幻視・幻聴体験にみまわれる中で、水玉や編目模様などいつも自らの中から溢れ出るものを1960年代から国内外で表現し続けてきた。そんな類い稀なる存在として世界中で評価され、いま最も著名な日本人アーティストのひとりである。

今回、赤坂サカスのギャラリー内に、黄色地に黒い水玉が広がる「昼の世界」、黒地に黄色い水玉が広がる「夜の世界」を表現する。観客は、草間彌生のメインテーマである「水玉」が360度広がる世界を体験し、覆い包まれ、草間の宇宙の中でまどろむことだろう。

また赤坂サカスからほど近くに位置する東京ミッドタウンでも、吹き抜け部分や屋外に赤地に白色の立体作品を展開。東京の新名所で草間ワールドが蔓延していく。


「DOTS OBSESSION - DAY」2008


「DOTS OBSESSION - NIGHT」2008

大津達/Tatzu Oozu

1960年名古屋市生まれ。ドイツ・ケルン在住。

大津達/Tatzu Oozu 1960年名古屋市生まれ。ドイツ・ケルン在住。

作品タイトル「奇跡の泉」

武蔵野美術大学卒業後、1987年渡独。ミュンスター芸術アカデミーで彫刻を学び、97年から作品を発表。以来、広場の彫刻を取り囲むようにして部屋を作るなど、屋外の公共物を違った視点から見せる大掛かりなインスタレーションを世界各地で行う。

また「名前交換プロジェクト」として、現在までに西野達、西野達郎、西野竜郎など、自身のアーティスト名も表現の素材の一つとして自在に操る。私たちが日常目にする素材を使って、予想もできない空間や非日常的な状況を演出してきた大津が、今回赤坂サカスで新作を発表する。

物置、ベンチ、テーブルなどを積み上げて作ったオブジェはありふれた物の集合体でありながら、「噴水」という全く違った文脈に置き換えられることで、私たちを非日常的な世界に巻き込む。


「奇跡の泉」2008
撮影:Ken KATO

HITOTZUKI (Kami×Sasu)

Kami 1974年京都府生まれ。東京都在住。 Sasu 東京都生まれ。東京都在住。

HITOTZUKI (Kami×Sasu) Kami 1974年京都府生まれ。東京都在住。 Sasu 東京都生まれ。東京都在住。

果実と空をモチーフにした巨大な壁画を旧赤坂小学校の体育館外壁に描く。ポップでアイコニックな異空間が赤坂の街に出現。前を通る人々の目に強烈なインパクトを与え、体育館での展示の導入口として見事なアートフラワーを咲かす。

HITOTZUKIとは、アーティストKamiとSasuによる共同制作ユニット。東京を拠点に世界各地で壁画制作を中心に活動しながら、二人のライフスタイルそのものが作品と考え、あらゆる角度からライフスタイルアートを追求し現代に発信している。ストリートカルチャーに育ったKamiのフリーハンドで描くなめらかで力強いラインワークとSasuの果実や葉をモチーフにしたユニークな幾何学模様の絶妙なバランスが織りなす作品は、今日のストリートアートの中でも傑出した作品の一つといえるだろう。

旧赤坂小学校 会場詳細図

「再起!APPLE FORCE」2008
「再起!APPLE FORCE」2008
撮影:Ken KATO

池田光宏/Mitsuhiro Ikeda

1969年神奈川県生まれ。スウェーデン在住。

池田光宏/Mitsuhiro Ikeda 1969年神奈川県生まれ。スウェーデン在住。

作品タイトル 「by the Window 旧赤坂小バージョン」

窓の中、虹色の画面に現れ、何か食べたり、ものを運んだり、様々な行動をする人影。内側から投影され、延々と映し出される影を見ていると、窓の向こうに人がいるかのような臨場感があり、他人のプライベートを覗き見ているような不思議な感覚に鑑賞者を誘う。

池田光宏は、共同アトリエ「スタジオ食堂」に所属し作家活動を行い、現在はアーティストインレジデンスでスウェーデンに滞在中。2001年より発表されているこのシリーズは、窓というプライベートとパブリックの視覚的な境界で生まれる人々の好奇心やジレンマを認識させ、高い評価を得ている。

2006年越後妻有アートトリエンナーレ、2007年Gallery 54(スウェーデン、ヨーテボリ)など世界中の様々な窓で発表されてきたが、今回、旧赤坂小学校にて地元住民の協力を得て作られた新作を発表する。

※この作品は、日が傾いた夕方頃からが鑑賞に最も適しています。

旧赤坂小学校 会場詳細図


「by the Window 旧赤坂小学校バージョン」2008
撮影:Ken KATO

淺井裕介/Yusuke Asai

1981年東京都生まれ。神奈川県在住。

淺井裕介/Yusuke Asai 1981年東京都生まれ。神奈川県在住。

作品タイトル 「泥絵・昨日の半分と明日の半分」「Masking Plant」

食事をしていると醤油を箸につけて紙ふきんに人の絵を描き出す。ホコリがたまる棚を見かければそこを指でなぞり植物を描く。淺井裕介は絵を描くことができるものや場所を探し続け、最近ではインドネシアで行われた「Kita!!」展(2008年4月)において現地で採取した4種類の土を使った横幅30mにも及ぶ泥の壁画を制作したり、横浜に道路用の白線を使用して全長180mもの植物の絵を、地元の小学生と制作するプロジェクト(2008年7月)を行うなど、描く規模は年々拡大している。

今回は旧赤坂小学校のエントランスに、近隣の土を使用して描いた絵で空間を埋め尽くし、迫力ある世界観で観客を迎えるほか、階段にはツタのように力強く伸びていくマスキングテープとマジックによる絵で壁を浸食していく。

旧赤坂小学校 会場詳細図


「泥絵・昨日の半分と明日の半分」2008
撮影:Ken KATO

小沢剛/Tsuyoshi Ozawa

1965年東京都生まれ。埼玉県在住。

小沢剛/Tsuyoshi Ozawa 1965年東京都生まれ。埼玉県在住。

作品タイトル 「あなたが誰かを好きなように、誰もが誰かを好き」2006-2008

参加者との対話を通して作品が変化する「相談芸術」、日本美術史のパロディともいえる「醤油画資料館」、世界各地の食材で作った武器を持つ女性の写真「ベジタブル・ウェポン」シリーズなど、日常をベースに、社会性あるメッセージをユーモラスな手法で表現する。

近年こどもを対象としたシリーズとしてブリスベン、バンコクで行った「あなたが誰かを好きなように、誰もが誰かを好き」。今回は、赤坂の体育館に直径8mのふとんの山が出現する。こどもたちは、ふとんの山を登ったり滑ったりして自由に過ごし、そして好きな人の顔を描いて山頂のポストに投函すると、絵は会場に展示されたあと、小沢といっしょに次の街へ旅に出る。小学校の夢や思い出がいっぱいに詰め込まれた、おとなにはうらやましい限りの、こどものための空間。

布団山設計:瀬田憲男 ジャングルジム:牛島均・小沢剛共作

旧赤坂小学校 会場詳細図


「あなたが誰かを好きなように、誰もが誰かを好き」2006-2008
撮影:Ken KATO

パラモデル/paramodel

2001年結成。

パラモデル/paramodel 2001年結成。

作品タイトル 「パラモデリック・グラフィティ paramodelic-graffiti」

旧赤坂小学校体育館の天井全面に広がり、壁をつたって2階まで延びていく青い立体的な線で描かれた抽象画の作品を発表する。これらはおもちゃ電車のレールである「プラレール」をつかって作られている。まわりには、小さな山や緑地帯、さまざまなおもちゃがつけられており、この絵は巨大なジオラマとして見ることも出来る。

パラモデルは元ディスプレイデザイナーの林泰彦と日本画専攻の中野裕介が2001年に結成したアートユニット。『パラモデル [para-model]:得意領域や趣向の異なるパラレル[parallel] な2人が、世界や心の色々な部品から組み立てる、極楽や絶景[paradise] 〜パラドックス[paradox] の詩的な模型/設計図 』というコンセプトのもと、互いの視差 [parallax] と関係性を生かし、多様な形式で作品を制作している。

本作は彼らのこれまでの作品の中でも最大規模のものとなる。
協力:株式会社タカラトミー、mori yu gallary

※「プラレール」は、株式会社タカラトミーの登録商標です。

旧赤坂小学校 会場詳細図


「パラモデリック・グラフィティ paramodelic-graffiti」2008
kita!! Japanese Artist Meets Indonesia(Sponsoring of The Japan Foundation・Selasar Sunaryo Art Space/Bandung,Indonesia)
© paramodel / photo:paramodel

田尾創樹+おかめぷろ/Soju Tao+Okame Pro

1977年栃木県生まれ。京都府在住。

田尾創樹+おかめぷろ/Soju Tao+Okame Pro 1977年栃木県生まれ。京都府在住。

作品タイトル 「Kiss boy 」

旧赤坂小学校の体育館の一室にインスタレーション作品を展開。おじいさんと少年にまつわる物語の断片を、絵や文章を用いて空間全体にちりばめることで、彼の想像力から生まれる独特の世界を表現する。

田尾はおもに絵画の制作を中心としそのかたわら文章、漫画、ビデオクリップ、作詞作曲及びいまひとつ業務内容がはっきりしない会社「おかめぷろ」の代表をつとめるなど多岐にわたり活動する。様々な表現方法・表現媒体を通して行われる彼の活動は、捉えようのない強い個性を来訪者に感じさせるだろう。

2008年シャネル・モバイル・アートに参加。また今夏、運行がスタートした原美術館と品川駅を結ぶ無料ミニシャトルバス「ブルンバッ!」のデザインも手がける。

旧赤坂小学校 会場詳細図


「Kiss boy says hello」2008
Xerox copy and maker pen and tao’s kiss mark on paper119 × 84cm

スサイタカコ/Takako Susai

静岡県生まれ。静岡県在住。

スサイタカコ/Takako Susai 静岡県生まれ。静岡県在住。

作品タイトル 「月夜のスカートめくり」

クレヨンや水彩、アクリル絵の具のカラフルな絵、アニメーション作品、実際に手にとって遊べるピコピコ人形や、空間に浮遊する多数のぬいぐるみなどが展示されるファンタジックな“スサイ・ワールド”が体育館の一室に出現する。小学校という空間とスサイの遊び心たっぷりの作品との組み合わせは、子どものみならずおとなの心もくすぐるだろう。

会期前に、赤坂住民とともに赤坂のキャラクターを作るというワークショップを開催。それが今回の展示にも反映され、会期中、会場で作品制作をしている作家とともに、来訪者も赤坂キャラ作りに参加できるようになっている。1996年美学校造形基礎卒業。

協賛:バニーコルアート株式会社

旧赤坂小学校 会場詳細図


「月夜のスカートめくり」2008
撮影:Ken KATO

椿昇/Noboru Tsubaki

1953年京都府生まれ。京都府在住。

椿昇/Noboru Tsubaki 1953年京都府生まれ。京都府在住。

作品タイトル 「PollyZeus」

椿昇は赤坂五通り商店街の真中に位置する赤坂サカス「憩いの広場」に巨大なインコの彫像《PollyZeus》を展示する。本作品は1994年東京のスパイラルでの展覧会を皮切りに、95年の「ジャパン・トゥデイ」で北欧を巡回、トロントのパワープラントや99年の宇都宮美術館での企画展「恋する身体」に出品され、同年博多リバレイン内のアトリウムには恒久設置された椿の代表作のひとつである。

国内外の美術館やギャラリーで展示を行うほか、「横浜トリエンナーレ」(2001年)では室井尚とインターコンチネンタルホテルの外壁に全長50mの巨大バッタを展示。複数の大学を繋ぎ学生参加の多様なプロジェクト型アートを開発するなど、広く自然科学や技術の分野とも交流をしながら、美術というフィールドを超えてグローバルな活動をしている。


「PollyZeus」1994 / 2008
撮影:Ken KATO

オノ・ヨーコ/Yoko Ono

1933年東京都生まれ。ニューヨーク在住。

オノ・ヨーコ/Yoko Ono 1933年東京都生まれ。ニューヨーク在住。

作品タイトル
「念願の木」「Riverbed」「三土壌」「SKY TV」「EX it」(サウンドピース)

赤坂氷川神社の境内には、第二次大戦時に被弾して幹に大きな穴を抱えながら、今も見事に枝葉を繁らせる樹齢400年のいちょうの木がある。この木のまわりにオノは、1996年より世界中で行なっている平和祈願のプロジェクト「Wish Tree/念願の木」の木々を置く。観客が願いごとを白い短冊に書いて枝に結ぶと、そのメッセージはオノの元に届けられ、平和のモニュメントに収められる。

このほか、空、石、音、土といった、普遍的な存在をテーマとした4つの作品が、厳かな境内にひっそりと溶け入るように展示される。見る者の想像力を通して、時空を超えた遠い世界の出来事について静かに語りかけてくるだろう。

9月14,15日は赤坂氷川神社例大祭のため、オノヨーコ作品のうち、「SKY TV」、「EX It」、「念願の木」のみご鑑賞いただけます。なお、「Riverbed」、「三土壌」の展示は9月17日より行ないます。
*パスポートに展示は9月16日からとありますが、17日に変更となりました。ご了承ください。



Yoko Ono installing“Wish Tree”EnTrance June 23-July 25, 1997 Lonja del Pescado, Alicante,Spain Photo Credit:Miguel Angel Valero Courtesy of Lenono Photo Archive 

トーチカ/Tochka

1998年結成。大阪府在住。

トーチカ/Tochka 1998年結成。大阪府在住。

作品タイトル 「IKEBANA 2008」「PIKAPIKA」「PIKAPIKA 2007」

ナガタタケシとモンノカヅエを中心にしたクリエイティブ・ユニット。実験的な手法で、アニメーションやコミックなどを制作し、これまで2006年オタワ国際アニメーション映画祭特別賞受賞、同年文化庁メディア芸術祭特別賞受賞、08年「クレルモンフェラン国際短編映画祭」Labo部門のグランプリなど、数多くの賞を受賞している。

ペンライトなどの光るものを使って、光の軌跡で描く「PIKAPIKA」は、こどもからおとなまで、国境や世代を超えて誰もが楽しめる参加型のアニメーション作品。スピーディかつ自由に街へ介入していく様子は、跡を残さない光のグラフィティともいえる。

今回は料亭の畳の間で、くつろぎながら「PIKAPIKA」の映像を堪能する空間をつくる。

島崎(旧料亭) 会場詳細図

Team PIKA PIKA in L.A.US.2006 © TOCHKA

青山悟/Satoru Aoyama

1973年東京都生まれ。東京都在住。

青山悟/Satoru Aoyama 1973年東京都生まれ。東京都在住。

作品タイトル 「Chain」「White horse in the studio」

1998年、ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ卒業後渡米。2001年、シカゴ美術館付属美術大学院にて修士課程を修了したのちロンドンを経て、現在、活動の拠点を東京として国際的に活躍している。

油彩画もしくは写真を思わせる写実的な作品は、すべてミシンを使ってつくられた刺繍である。半透明の布にトレースした写真を元に、静物や風景といった伝統的なモチーフだけでなく、現代の平凡で見過ごしがちな日常風景などを、コンピュータ制御のハイテクミシンではなくレトロな工業用ミシンによって点描画のように、細かいひと針ひと針で緻密でリアルなイメージを縫い付けていく。

今回、自らのスタジオをモチーフにした刺繍作品と、光を受けて輝くチェーンの作品を元料亭の廊下に展示する。暗闇に浮かび上がる作品が観客を日常の奥へと誘う。

島崎(旧料亭) 会場詳細図


「White horse in the studio」2008
撮影:宮島径 Courtesy the artist and Mizuma Art Gallery

倉重光則/Mitsunori Kurashige

1946年福岡県生まれ。神奈川県在住。

倉重光則/Mitsunori Kurashige 1946年福岡県生まれ。神奈川県在住。

作品タイトル 「赤の時空(Red on red)」

元料亭島崎の玄関をあがりすぐ右手の吹き抜け階段に、倉重光則による赤い光のインスタレーション作品が展示される。

今回の展示ではネオン管や蛍光灯を使い、光と物体をテーマにした作品や絵画からフレームだけを抽出したような光の造形、光そのものを生命体にみたてた作品を制作する。

60年代後半より活動をはじめた倉重は、一貫して光と物体や物質とのかかわりを追求し、今日まで精力的に作品を発表し続けているライトアートの第一人者である。2005年川村記念美術館「世界の呼吸法−アートの呼吸・呼吸のアート」展参加。2003年神奈川県民ホールギャラリー「depth of blue−青の欲動」、2008年ギャラリー現「倉重光則展−不確定性正方形」等に出品している。

島崎(旧料亭) 会場詳細図


「赤の時空(Red on red)」2008
撮影:Ken KATO

雨宮庸介/Yosuke Amemiya

1975年茨城県生まれ。神奈川県及び山梨県在住。

雨宮庸介/Yosuke Amemiya 1975年茨城県生まれ。神奈川県及び山梨県在住。

作品タイトル 「ムチウチニューロンS」

2000年以降、東京を中心に個展、グループ展、パフォーマンスの発表などさまざまな活動を行う。彼の代表作として、FRPで成形した溶けかけたリンゴの形に油彩でリンゴの表面を描く、熊のぬいぐるみの形態にぬいぐるみの表面を描くなど、立体の中に絵画のイリュージョンを仕込んだ作品があり、虚実の境を曖昧にする。

最近作のインスタレーションでは展示室に入ると、絵画の中の一画面を立体化したような空間が広がり、リンゴ、植物、テーブルや大きなカエルなどさまざまなモチーフが配置されている。その静寂な空間の中の「鏡」には、鑑賞者が今いる空間の中にあるモチーフをもとに出来事を映し出すモニターが仕込まれている。

今回も元料亭の一室を使用し、日常とかけ離れた空間にいる鑑賞者は、現実と虚構の狭間に立ち、現実が少しずつ剥離していく感覚を得る事になるだろう。

島崎(旧料亭) 会場詳細図


「Translator's high」2006
Installation at Yuka Sasahara Gallery

志村信裕/Nobuhiro Shimura

1982年東京都生まれ。東京都在住。

志村信裕/Nobuhiro Shimura 1982年東京都生まれ。東京都在住。

作品タイトル 「pierce」

武蔵野美術大学大学院在籍時より、映像によって創り出される映像現象を主題とした領域「イメージフェノメナン」を専攻し、普段の生活での身近なものからインスピレーションから得たモチーフで、大規模な映像インスタレーションをギャラリーや公共空間などで展示している。

今回は元料亭の和室という小さな展示室の特性とその素材を活かし、33万本もの「待ち針」を組み合わせてスクリーンをつくりだし、そこに誰もが知る自然のモチーフが映りこむ作品を展開。観客は暗闇の中を進み明るい空間に突如遭遇することで、童話の中の一画面に迷い込んだかのような感覚を呼び起こす。

「デジスタ・アウォード2007」インスタレーション部門グランプリ受賞(2007年)。

協賛:株式会社明光堂

島崎(旧料亭) 会場詳細図


「pierce」2008
撮影:Ken KATO

松宮硝子/Shoko Matsumiya

1981年東京都生まれ。東京都在住。

松宮硝子/Shoko Matsumiya 1981年東京都生まれ。東京都在住。

作品タイトル 「Duquheapure」

2007年東京造形大学大学院修了。松宮硝子は新種の生命体「Duquheapure(ドゥークーヒープー)」の学説を説いて、独自の世界観を持つ作家。

「ドゥークーヒープー」とは、松宮が幼い頃に発見し名付けた存在で、人の目には見えない。それらは鉱物の結晶のように場所や空間の雰囲気で形や性質が変化する。彼らは死後風化し、ガラスのようなかたまりの中に入る。それを松宮が取り出し標本としていくことで、初めて私たちの目に見える存在となるのだ。

今回、元料亭の和室をそんな新種の生命体の標本展示室とする。本来ガラスが持つ硬さや無機質な様が、松宮の手で命を吹き込まれたかのように、やわらかな印象を持つ繊細な存在へと変わる様子はまさに「ドゥークーヒープー」そのもの。

また会期中に観客が持参するガラスをその場で「標本化」していくプログラムも実施し、日々増殖させていく。

島崎(旧料亭) 会場詳細図


「Duquheapure」2008
撮影:Ken KATO

会場内イベント「Search the Duq」
日時:土日祝(10/13は除く) 11:00〜19:00
定員:1日3名まで(要予約)
申込はartflower@nanjo.comまでご連絡ください。
料金:無料(ケース代金と配送料は別途)
持ってきていただくもの:好きなガラス(割れたり欠けていても大丈夫です。あまり小さなものだとこちらで用意した材料も混じる場合があります。)

  • 展示をするため、作品の郵送は会期終了後となります。
  • 作品を作る際に余ったガラスは返却いたしません。
  • 展覧会のチケットが必要です。

原高史/Takafumi Hara

1968年東京都生まれ。東京都在住。

原高史/Takafumi Hara 1968年東京都生まれ。東京都在住。

作品タイトル 「Signs of Memory Project 旧赤坂図書館の窓」

今は使用されていない旧赤坂図書館。その窓枠に取り付けられたパネルは、原高史が地元赤坂住民の家を訪問しインタビューをおこなって集めた言葉と、そこから原がイメージした絵によって構成されている。時代の変遷とともに失われてしまう記憶と歴史。この作品は、それらを住民の言葉として残し、伝えていくものとなるだろう。

2006年のシンガポールビエンナーレ、越後妻有トリエンナーレのほか、ドイツ・ベルリン、ミュンスターの街中やヴィースバーデンの廃墟の塔や駅、新潟県浦川原村という小さな村など、様々な場所の記憶を留めてきた。

今回は、赤坂五通り商店街による赤坂活性化プロジェクトの一環として制作。会期終了後も継続設置される。

協賛:バニーコルアート株式会社、株式会社中川ケミカル

Signs of Memory 旧赤坂図書館の窓
「Signs of Memory 旧赤坂図書館の窓」2008
撮影:Ken KATO